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理想と現実の狭間。

みなさん、こんにちは。
大二郎です。

ブログの更新を久しく怠っておりました。
書きたいことは山ほどあるんですが、心の中での自問自答だけで終わってしまうことが多々で情けない限りです。

先日の夕方、報道番組で18歳選挙権についての特集を拝見しました。

教える側の教師の苦悩。
教わる側の生徒の苦悩。

教師はどこまで教えていいのか。
質問にも答えられないもどかしさ。
生徒は先生に聴いても仕方が無いし、活動をしたらしただけ非難の対象になる。
ネット社会に心酔している世代であればこそ、振り子の幅は大きい。

所謂、大人として何気なく生きておりますと見落としてしまう問題点が多々浮き彫りにされておりました。

若者の政治参加を促す、という「素晴らしい」価値観に何の抵抗もなく生きているし、そうであることを特段否定する理由も今の私にはありません。
若者が興味を持って日本の現在そして未来を考えていくことは、まさに理想としては「素晴らしい」ことです。
ただ、何のためにそうする必要があるのか、という現実(要請)が正直よく分かりません。
現場からあがった声に誘発されて出来た法案ではないからかもしれません。
今、なぜ、18歳選挙権なのか。

答えは、きっと政治的な「やった感」だと思います。
私も含め、政治家は「やった感」「やってる感」が大好きです。

私のやっているフェイスブックもブログもきっとそうかもしれません。
本来求められているのは、「結果」や「実感」なのであって、「やった感」は自己満足に過ぎません。

18歳選挙権だって、きっと「若者に目を向けてますよ」「若者大事ですよ」を露骨に協調した「やった感」「やってる感」に過ぎないような気もするのです。

政治に参画するのは権利であって義務ではないので、放棄しても差し支えない。
政策としては最高に旨味のある分野でしょう。

大人であり、大人でない。

高校生ぐらいまでは、現実より理想を教える。
教科書通りに生きていけば、きっと争いはなくなるかもしれない。
それだけ学校、教室というものは治外法権的な場所(楽園)なのかもしれない。
現に、前述の特番で紹介された神奈川県某高校の模擬議会において安保法制について議決した結果、約75%が反対票を投じた。

人を傷つけるのはよくありません。
⇒戦争は人を殺める行為。
⇒だったら戦争ダメでしょ。

いたってシンプルであり、論理的だ。

だが、学校教育から放たれていざ社会に出た瞬間から急に教科書では教えてくれない現実が待っている。

「世の中はそんなに甘くない」

我々は不合理な社会や世間で生きている。
急に非論理的な教科書を叩きつけられる。
だから、政治参加をしてこの国を良くしましょうね、なんていう理想は生活の一番遠い処へ追いやられてしまう。

いよいよ今夏から始まるわけですが、今になって見切り発車感をたまらなく痛感してきた今日この頃です。

ですが、始まる以上、可能性を信じて私なりに真剣に向き合ってみたいと思います。
権利を生むのは簡単。要はその後だ。